樹脂は金属に比較して温度変化による寸法変化が大きい材質です。そのため、採用するにあたっては使用環境温度を考慮した上で寸法変化が許容されない場合は寸法変化が少ない樹脂・グレードを選択する必要があります。  一般的に温度上昇による寸法の変化(膨張)は線膨張係数で表され、製品の寸法が変化する割合を1度あたりで示したもので係数×10⁻5/℃で求められます。 材質別の係数は一般的な物ですと、下記の通りとなります。 MCナイロン :9  POM :8.5 PP :10~12 PE :12~14 PC :6 PTFE :10 PEEK :5 PPS :5 ユニレート :4~7 ガラエポ :2 布ベーク :3  特殊な材料ですと非常に高い価格になりますが、 PEEK GF30 :3 (PEEK ガラス強化グレード) PAI :3 (ポリエーテルイミド) PBI :2.3 (ポリベンゾイミダゾール) などがあります。 樹脂切削材料は温度による寸法の変化のほかに、使用目的に合わせて耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、強度、価格当を考慮して選定することが必要です。切削樹脂の選定、切削加工でお困りでしたら、樹脂・ゴム切削加工.COMを運営する太陽ゴム工材にお問い合わせください。