PEEKなどのスーパーエンプラと呼ばれる樹脂材料は、高機能な反面、高コストとなります。左の図面のように必要な形状を得るために多くの材料を削ってしまうと、材料費が高くつきムダが生じてしまいます。
材料費が高いPEEKなどのスーパーエンプラは、無駄な材料を使わないように設計を行うことが必要です。今回のようなケースでは、切削とはせずに分割構造にして組み立てるようにすれば、材料費を低減でき、トータルとしてコストを抑えることができます。
POINT
樹脂の切削加工品を含む機器を設計する際には、一体加工を前提にいかに安く、機能を満足して作るかということに焦点が向きがちです。従って、樹脂の加工品においては、切削加工だけではなく、分割・組立した場合と、どちらが機能面を満足し、かつコストが低減できるかを総合的に検討していくことが重要です。