機械や装置にゴムシートを使用した部品を設計する際、例えば「黒色のシリコンゴムで、硬度40°」と指定することがあります。 しかし、シリコンゴムシートは通常黒色というものは無く、硬度も50°と70°一般です。 こういったスペックのゴムは作ることが可能なケースもありますが、多くの場合は汎用品のゴムではないので特注対応しなければならず、コストがかかってしまいます。
市場に流通しているゴムシートには硬さと色が設定されており、これ以外のゴムシートも作ることは可能ですが、コストが大きくアップしてしまいます。 従って、左の表をよく確認して設計時に織り込んでおくことが必要です。
POINT
なお、汎用品ではない色や硬さのゴムシートは、原料に添加剤や顔料を混ぜてシート成形を行えば、300角くらいのサイズならカスタマイズ可能な場合があります。 どうしても硬度と色にこだわる場合は、ゴムを専門的に扱う企業に相談することが必要です。