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高精度な樹脂切削加工品を設計するポイント

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樹脂の切削加工品を製作する上では適切な材質を選択することがポイントになりますが、さらに高精度な樹脂の切削加工品が必要な場合は、設計段階において下記の点を考慮しながら設計することが必要です。

必要な精度に合わせた材質を選択する

例えば、MCナイロンであれば寸法公差±0.03mm程度が限界ですが、PPSであれば±0.01mmまで追い込むことが可能です。このように精度が求められる場合はなるべく収縮の少ない材質を選択することがポイントです。

材質ごとに追い込める寸法を把握して設計する

樹脂は柔軟性が高いため、例えば複数の穴加工を行った場合のピッチ(壁)の薄さは、加工業者の技術にもよりますが、基本的には材質による限界が存在します。従って、材質ごとの加工限界を知った上で設計を行えば、高精度な樹脂加工が実現できます。

できるだけバリが出ないような材質を選定する

バリの発生はそもそも品質が低下する上、精度が出ず、また寸法測定時にも悪影響を及ぼすので、バリの出にくい材質を選択することが高精度を実現するポイントです。さらに、高精度を担保する為に、検査装置・方法を考慮して、検査しやすい形状で設計しておくことも高精度化に繋がります。

できるだけワンチャックで加工できるような形状で設計する

切削加工ではマシニングセンタ等にワークをセットする(=チャックする)必要がありますが、これを何度も行なうと精度悪化に繋がりかねません。従って、高精度化のためになるべくチャック回数を低減するように設計するか、もしくはチャックし直す際にズレないよう、基準の穴などを設けておくことが必要です。

設計する前に、高精度な加工が得意な樹脂切削会社に相談する

上記のアドバイスを設計時に盛り込めば万全ですが、設計者自身が加工条件や材料の特性を全て押さえて設計することは非常に困難です。従って、上記の様な情報提供を行うことができる樹脂切削会社に相談しながら設計すると高精度とコスト低減を同時に実現することが期待できます。

樹脂・ゴム切削部品の技術相談室
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