BEFORE

耐熱性と耐薬品性に優れた樹脂材料としてテフロン(4ふっ化エチレン)がありますが、この樹脂は精密な加工を行う場合、そのものが柔らかい材質であるため形状によっては精度を出すのが非常に困難なケースもあります。

AFTER

耐熱性と耐薬品性が必要で、かつ精密な切削が必要なケースは、PPSと呼ばれる樹脂を選択肢に加えると設計の幅が広がります。テフロンより耐薬品性は落ちますが、耐熱性は200度程度とほぼ変わりません。

POINT

樹脂切削品の材質を選択する際には、耐熱・耐薬品・耐磨耗性などの特性によって選択されます。しかし、材質によっては精密な切削に適さない樹脂材料も存在するので、樹脂に求める特性と同時に切削性が高いか否かも含めて樹脂を選定することが、機能を満足しながらコストを抑えられる機器の設計に繋がります。