BEFORE

樹脂に小径の穴加工を行う際には、穴径に対して深すぎると垂直度などの穴精度が出なくなります。例えば、φ○mmであれば深さ△倍まで垂直度を確保することが可能ですが、垂直度を保ちながら更に深い穴加工を行うことは非常に困難になり、コストもかかります。

AFTER

樹脂のワークに対して深穴がどうしても必要な場合は、裏側にポケット加工を施すことを検討します。こうすることで穴径に対する深さを△倍までに抑えることができれば、垂直度も確保することができ、高精度な樹脂の加工に繋がります。

POINT

高精度な樹脂の切削加工を実現するためには、材質の変更を検討することはもちろん、ワーク形状や寸法の変更を検討することも必要となります。一般的に深穴加工は垂直度を保つことは困難になるので、穴径も垂直度も許容できない場合は、裏側にポケット加工を施すようにして穴深さを短くするよう設計変更を行うと高精度な樹脂加工が実現できます。