BEFORE

樹脂やエンプラの切削加工は、面粗度をいかに設定するかが加工時間に大きく影響し、コストを左右します。 例えば左の図のケースでは、ボールエンドミルで球面や曲面の加工を行う部分の面粗度が6.3S(▽▽▽)で指定されています。こうすると切削加工のピッチを狭めなければならず加工時間がかかります。

AFTER

樹脂切削においては、必要な場所にのみ面粗度を指定することでコストを抑えることができます。例えば、ボールエンドミルの球面や曲面の加工において、6.3Sから25S(▽▽▽⇒▽▽)に変更することで切削時間を半減させることができます。

POINT

樹脂の切削加工品では、摺動部や外観に関する部分で面粗度が求められます。この面粗度を必要以上に設定すると、樹脂を切削し、面粗度を出すために必要な時間が多く掛ってしまい、最終的にコストに跳ね返ってしまいます。従って、面粗度を指定する際には、必要以上には指定しない、あるいは規格を緩める検討を行うことが必要です。