BEFORE

樹脂やゴムは、多く流通している汎用的な品名ではなく、例えばメーカー独自の品名や品番に限定してしまうと、コストが高くなることがあります。例えば、機械部品などを多く掲載している製品カタログ上にある、業者しか取り扱っていない材料の品番を指定し、ある樹脂切削部品を設計したとします。こうなると、加工する企業はその材料しか買うことができなくなるため、コストを低減する余地が小さくなります。

AFTER

樹脂切削部品の価格を低減する手法として、メーカー品番を指定せず、色や機能面のみを指定しておく、という方法があります。こうした方法を取っていれば、樹脂切削加工を行う企業側としても、様々なルートから素材を仕入れる選択肢が増えるので、コストダウンに繋がります。

POINT

上記のケースで良くあるのは、たとえば「デルリン」と「ジュラコン」という名称がありますが、これらはPOMという樹脂の種類に属します。部品表や図面に材料を記載する際には、よほどの制約が無い限りは、「デルリン」や「ジュラコン」と書かずにPOMと記載するようにします。そうすることで材料購入の選択肢が増え、コストの上昇を抑えることができます。